東北地方における
浄土真宗の歴史・文化を
過去最大規模で紹介!
国宝
親鸞影像(安城御影 副本)(部分)
京都・西本願寺蔵 展示期間:9/10-9/23
国宝
教行信証(坂東本)
京都・東本願寺蔵
通期展示(冊替あり)
三帖和讃
国宝
三重・専修寺蔵
展示期間 10/8 ~ 11/4
第1章 親鸞の教えとその系譜
親鸞によって開かれた浄土真宗は、阿弥陀如来の本願による救済を信じ、その名を称えることを教義としています。親鸞の生涯とその教えについて、貴重な自筆の著作から紹介します。また、親鸞の孫・如信と曽孫・覚如は東北地方の歴史にも深く関わっていました。
光明本尊
岩手・本誓寺蔵
通期展示
先徳高僧連坐像
宮城・称念寺蔵
通期展示
第2章 初期真宗の展開と東北
親鸞の弟子たちによってその教えが受け継がれた時代は、初期真宗と呼ばれます。浄土真宗が各地に「○○門徒」と呼ばれる拠点を形成し、実質的に教団を形成していく時代でもあり、東北地方にも是信・無為子に代表される弟子たちが教えを広めました。
正信偈文(蓮如筆)
岩手・願教寺蔵
通期展示
岩手・長善寺蔵
通期展示
阿弥陀如来絵像
第3章 浄土真宗のひろがり 本尊と名号、人から人へ
蓮如の時代、浄土真宗の教線は東北から北海道へと大きく広がり、以後各地に深く根ざして門徒集団を形成していきます。蓮如は各地の門徒に対し本尊となる阿弥陀如来像(方便法身尊像)や名号を授与しましたが、その際には必ず人と人との結びつきが重視されました。
御印書(石山合戦関係)
宮城・称念寺蔵
通期展示
梵鐘
宮城・正楽寺蔵
通期展示
第4章 戦国期以降の東北真宗
東北各地にひろがった浄土真宗の寺院や門徒は、さらに本山との結びつきを強め石山合戦では本願寺へ多くの懇志(金銭や物資による支援)や人員を送っています。桃山時代から江戸時代の東北における動きを紹介します。
京都・西本願寺蔵
通期展示(帖替あり)
国宝
三十六人家集
第5章 美の至宝 三十六人家集
西本願寺所蔵の三十六人家集は、本願寺第10世証如が後奈良天皇から拝領した平安時代の最古・最良の写本です。料紙装飾と能書があいまった、平安の美意識を堪能ください。
趣旨
2023年に浄土真宗の宗祖・親鸞の生誕850年を迎え、また2024年は、親鸞が『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』を著し、教えを開いてから800年を迎えます。
親鸞は長く常陸を拠点として活動し、多くの門弟に教えを授けました。門弟の中には東北地方へ教えを広げた者がおり、以後の真宗史において、東北の門徒は重要な役割を果たしました。
この展覧会では、浄土真宗各派の本山や東北各県の寺院などに伝わった貴重な文化財を通じ、東北における浄土真宗の展開を紹介します。本展が、宝物を伝えてきた人々と、その背景にある歴史や文化について知って頂く機会となることを願います。